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三菱地所 オフィス家具リユース「エコファニ」本格稼働 オフィスで不要になった家具を引き取り販売
2022.03.22 11:55
三菱地所(東京都千代田区)は15日、オフィス家具の引取・販売サービス「エコファニ」を本格稼働すると発表した。
オフィスのレイアウト変更などで不要になったオフィス家具を企業から引き取り、検品・清掃のうえ「朝日生命大手町ビル」地下1階の直営ショールーム兼倉庫でリユース家具として展示し、法人・個人に販売する。
あわせて、リユース家具をセットアップオフィスや家具のサブスクリプションサービスにも供給するなど、同サービスを通じてフレキシブルなワークスタイルに対応する商品・サービスの拡充を具現化する。さらに、一定期間出荷に至らない商品も産業廃棄せず、リユース&マテリアルリサイクルを実施するなど「サステナブルな社会の実現」に貢献する。
同サービスは、三菱地所が2009年から実施している「新事業提案制度」により生まれた。同制度は社員から事業提案やアイデアを募集するもので、オフィスのレイアウト変更等でまだ使えるオフィス家具の多くが処分される状況を目の当たりにした社員が、フレキシブルなワークスペースとサステナブル社会を両立させるサービスとして企画・立案・事業化した。
昨夏より「朝日生命大手町ビル」地下1階に直営ショールーム兼倉庫を構えて試験運用を開始しており、利用者からは「気軽に商品を見に行ける」「リユース品とは思えないほど状態がいい」などの評価を得ていた。
同社は今後もポスト・コロナ時代のライフスタイル・ワークスタイルに向けた取り組みを展開し、東京・日本をリードするまちづくり・ワークスタイルを提案していく方針。また、オフィス家具の循環は、資源の有効活用や廃棄物削減等に寄与するものであり、同事業の拡大を通じてサステナブル社会の実現に貢献したいとしている。