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新幹線「札幌」駅の概要まとまる デザインコンセプトは「大地の架け橋」

2022.03.22 11:52

 北海道旅客鉄道(札幌市中央区)は、新幹線「札幌」駅の外観デザイン案および駅全体の計画概要を発表した。
 新幹線「札幌」駅は在来線の東側に設置される予定。在来線と平行する線路が高架となって東に伸びる構造で、巨大な橋のような外観となる。
 設計は同社が鉄道・運輸機構(横浜市中区)から委託を受けて進めているもので、デザインコンセプトは「大地の架け橋」とした。札幌の活力ある都市の街並みと北海道の雄大な大自然をつなげる架け橋として、創成川に面した新しい札幌の顔となるような意匠としている。
 新幹線改札口は再開発ビルのアトリウム空間と接続するよう配置。これにより地下鉄、バス、タクシーなど様々な交通機関とスムーズに乗換えることが可能となる。在来線の各ホームからは、直接新幹線駅にアクセス可能な乗換え用の跨線橋を設置。各ホームにはそれぞれエスカレーターとエレベーターを併設し、バリアフリーに配慮した計画とする。また、跨線橋の通路幅は約9mとゆとりのある幅を確保する。
 さらに、札幌市からの要望をうけて駅の東側にも改札口を設置。札幌市がこの改札口に接続する交通広場の整備を予定しており、「札幌」駅東側に広がる「創成東地区」の新たな起点として活用する構想。タクシーや自家用車のほか、札幌市が運行を検討しているLRTを生かした新公共交通システムなど、多様な交通との接続が検討されている。その他、185m程度の動く歩道を設置。新幹線駅舎やホームを接続する予定。
 新幹線「札幌」駅は、2030年の開業を目指して開発が進められている。




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