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名鉄「東岡崎」駅の南北で大規模再開発

2022.04.04 11:25

 名古屋鉄道(名古屋市中村区)が、「東岡崎」駅周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行う。
 街周辺への回遊起点として観光ニーズにも対応した店舗や、バスターミナルでの乗換え時間も有意義に過ごせるような店舗を配置する。さらに、イベント等多目的に活用できるスペースを一体的に整備する事により賑わいを創出する。
 同駅北口では第一種市街地再開発事業の施行を予定。現在の駅ビル「岡ビル」を解体し、敷地面積約6000㎡、延床面積1万3000㎡、鉄骨造地上8階のビルを建設。駅利用者や来街者をターゲットとした商業機能、駅につながる利便性の高い事務所機能を有する複合施設を整備するほか、バスターミナルを再整備し交通結節点としての役割を強化する。着工は2027年度内を予定している。
 南口には敷地面積約1200㎡、延床面積約3000㎡、鉄骨造地上3階のビルを建設する。周辺居住者と駅利用者をターゲットとした施設とし、食品、飲食、サービス等の用途を取り入れた生活利便性の向上に寄与する店舗を誘致し、駅南口のシンボルとなるような施設を目指す。また、駅南口至近には徳川家康由縁の「六所神社」があり、こうした周辺施設との立地にも配慮した動線を含めた施設計画を進める。着工は2022年度内を予定している。
 再開発のコンセプトは「『SWING HIGAOKA』-この街の躍動的なリズムをリードする-」。岡崎市には世界的に貴重なジャズレコード、雑誌、オープンリールテープなどが所蔵されており、また、国内有数のジャズイベントが開催されるなど「ジャズの街」としての一面がある。「SWING(スイング)」が持つポジティブな意味合いを踏まえながら、同市が取り組む一連のまちづくり戦略と連携し、同計画を通して駅施設を起点とした躍動的なリズム(人の流れ)を作り出し、地域の個性を引き立てる。




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