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「東京建物八重洲ビル」で実証実験を実施 マイボトル利用で廃棄物削減を
2022.04.25 14:33
東京建物(東京都中央区)の本社機能が入る「東京建物八重洲ビル」で、マイボトルの利用促進による廃棄物削減を目指す実証実験が実施される。
実証実験は東京建物グループのほか、サーモス(東京都港区)、パナソニック(東京都港区)、アペックス(愛知県大府市)、味の素AGF(東京都渋谷区)が共同で実施する。東京建物と、オフィスでのマイボトル利用促進や循環型社会の推進に貢献したい各社との思いが一致し実施に至った。
実証実験は、同ビル7階に勤務する社員約300名を対象に行う。アペックスのコーヒーマシンを7階オフィス内に設置し、対象社員はサーモスが提供したボトルでコーヒーを飲用できる。また、パナソニックの自動洗浄機を7階オフィス内に、卓上食洗機を給湯室に設置。マイボトルを利用する際の課題である洗浄の手間を解消するとともに、マイボトルの利用促進によりビルから出される紙コップ由来の可燃ごみやペットボトル等の廃棄物の削減を目指す。
サーモスが提供するボトルは真空断熱構造で、おいしい温度を長時間保ち結露の心配もなく、漏れない構造で安心して持ち運べる。また、リユースが可能な為、ごみの削減にも繋がる。
パナソニックは実証実験用に2種類の洗浄機を開発。高速ボトル洗浄機は、新開発ノズルによる高圧水流と高温水により、1回およそ1分でボトル内部とフタを同時洗浄する。卓上型ボトル洗浄機は複数のマイボトルの同時洗浄と乾燥が可能なほか、洗浄後は「ナノイーX」により清潔に保管できる。
アペックスと味の素AFGはコーヒーマシンとコーヒー豆を提供。アペックスが開発したマイボトル対応型コーヒーマシンは、最大4種類のコーヒー豆やリーフティーなどを使用し、本格的な嗜好飲料を提供することが可能。使用するコーヒー豆は、マシンにあわせて、アペックスとAGFが共同で商品化を行っており、豆の選定から、ブレンド・焙煎・レシピの開発を行っている。
実証実験は5月20日までの実施を予定している。