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ヴィス 「ザ プレイス名古屋」を開設 心斎橋に続きシリーズ2拠点目
2022.05.16 11:38
オフィスのあり方が変化するなかで、オフィスデザインの現場では試行錯誤が続いている。そのなかで、ヴィス(大阪市北区)は名古屋に「The Place Nagoya」を開設。新しい働き方を提案し実践できるオフィスとして運用していく予定だ。
デザイナーズオフィスを手掛けるヴィスは5月2日、「The Place Nagoya(ザ プレイス名古屋)」をオープンしたと発表した。立地は名古屋市地下鉄「伏見」駅から徒歩3分、「丸の内」駅徒歩7分、「栄」駅徒歩8分。昨年1月に大阪・心斎橋でオープンしたオフィスビル「The Place」の2拠点目となる。同社では働く場の提供、働き方の検証を目的とした「ワークスタイリング」事業のひとつと位置付けている。
「The Place Nagoya」はヴィスの名古屋オフィスを移転。加えて他企業も入居できるシェアオフィスを3部屋、共用のワークラウンジを設置した。
3部屋のシェアオフィスはセキュリティレベルの高い4~7名用の個室。加えて、ワークラウンジや会議室の利用やイベント開催も可能となっている。共用のワークラウンジではベンチコーナーや集中ブース、オンライン会議ブースなど計30席を用意している。
ヴィスのプライベート区画ではチームワークを想定した多様なスタイルの打ち合わせエリアを設置。ひとりひとりのアウトプットを促し、オンラインではできないクリエイティビティやイノベーションを生み出す場とする。
最初の拠点である「The Place」は1棟ビルを活用しているが、今回の「The Place Nagoya」はオフィスビルのワンフロアを利用した。
また同社の梅田オフィスも5月にリニューアルを実施した。
コロナ禍でオフィスワークとテレワークを併用したハイブリッドワークが広がっている。今回のリニューアルではそのような新しい働き方に対応できるデザインとした。
レイアウトや使い方は部署ごとの働き方に合わせて設計。プロジェクトマネージャーやセールスチームが主に働くオフィス中央のスペースは可動式家具を導入し、より働き方の自由度が高いフレキシブルな空間レイアウトとなった。デスクは同社がプロデュースして発売予定のオリジナル家具を導入。チェアは各メーカーの様々な機能・カラーの製品を選んで使用できる。部署が交わるスペースには柔軟に使用できて、コラボレーションしやすいデスクを配置。プロジェクトごとのミーティングがすぐにしやすい環境をつくった。
オンライン会議ができるフォンブースのほか、景色の良い窓際には視線や音を遮るパネル付きのソファスペースを新たに設置。集中スペースや1on1の面談での使用を見込んでいる。新しい働き方を実践し多様なワークスタイルを生み出すことで、オフィス活用や働き方についての提案やフィードバックに生かしていきたい考えだ。
大阪オフィスでは法人企業や独立開業を予定する人向けに見学会を受け付けている。同社HPの問い合わせフォームから申し込みを受け付けている。