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名古屋・栄に延床10万㎡超の複合ビル 「(仮称)錦三丁目25番街区計画」2026年の竣工目指しスタート
2022.06.20 12:03
今月13日、名古屋市中区の再開発事業「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の起工式が行われた。7月1日に着工する。竣工は2026年3月、開業は2026年夏頃を予定している。
計画では「名古屋の新たなランドマークとなる国内外の文化・交流価値創造拠点」をコンセプトとし、栄エリアの都市機能強化を目指す。三菱地所(東京都千代田区)、パルコ(東京都豊島区)、日本郵政不動産(東京都千代田)、明治安田生命保険(東京都千代田区)、中日新聞社(東京都千代田区)の5社による共同開発によって推進される。
新築される建物は敷地面積4866㎡、延床面積10万9700㎡、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上41階地下4階の複合ビル。建物は区分所有となり、低層部はパルコが所有し運営する高級商業施設、中・高層部は三菱地所、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社が共有し、シネマコンプレックス、オフィス、ホテルが配置される。
地下鉄「栄」駅すぐの開発地は久屋大通、広小路通、錦通、大津通の4つの大通りに囲まれ、地下鉄各線、地下街「クリスタル広場」との接続を行う。建物内に複数のエスカレーター、エレベーターを整備することで利用者が地下と地上とをバリアフリーで自由に行き来できる歩行空間を実現する。
12階には3層吹き抜けのスカイロビーを設け、オフィスへ訪れる全ての人に開放的な空間を提供する。15~30階のオフィスフロアは総貸付面積約2万5000㎡、基準階面積約1600㎡。眺望と共に、様々な働き方に合わせたレイアウトに対応できる無柱空間により新しいワークスタイルを実現する。13~14階には、新たなビジネスの創発を目的に、コワーキング、カンファレンス、ライブラリー、プライベートワーキング機能等を整備。企業、学生、市民等の多様な人々のコラボレーションを創出する。
5~9階には、栄エリア初のシネマコンプレックスを整備し、「TOHOシネマズ」が進出する。最新の設備・機器を導入し、映画のほか、コンサートや演劇なども上演。年間を通して安定した賑わいを栄エリアに形成する。商業施設の上階にシネマコンプレックスを配することで、商業施設へのシャワー効果および施設内の回遊性を高める狙い。
地下2~地上4階には、J・フロントリテイリンググループのパルコが高級感のある商業施設を展開する。同グループの既存施設である「松坂屋名古屋店」、「名古屋PARCO」等と相乗効果を図りながら、栄地区の魅力向上を目指す。
31~41階のホテルゾーンは米ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が進出。計170室の客室のうち29室をスイートルームとし、スタンダード客室も約50㎡と、名古屋地区で最大級の広さとする。31階にはレセプションロビーやダイニング、32階にはスパ・プールとジム、40階には名古屋の豊かな眺望を楽しむことのできるルーフトップバーを設ける。
また、10~11階には国際MICEに対応したボールルーム、会議室等を用意する。