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野村不動産グループ 新中長期経営計画と事業展望を発表

2022.07.18 10:58

柱は「3つの成長」
 野村不動産グループは13日、「YUITO日本橋室町ビル」にて記者向け懇親会を開催。会の冒頭では前年度の所感と新中長期経営計画について発表した。
 登壇したのは野村不動産ホールディングス(東京都新宿区)の代表取締役社長兼社長執行役員 グループCEOの沓掛英二氏。「前期までの3年間はコロナの影響をうけ、当初の計画よりも落ち込みましたが、コロナに対応した経営を続け920億超という過去最高の事業利益を上げることができました。住宅・都市開発ならびにサービスマネージメント分野とリート等の運用、仲介、マンション・ビルの運営管理とそれぞれの部門が全体にわたって頑張った結果です」と語った。
 不動産開発や関連のサービスの提供を通じて、一人一人の生活や時間に寄り添うことを大切に経営を続けてきたという同社グループ。顧客の生活スタイル・価値観が多様化していく中で、自身グループも変化していくという強い思いを込め、「Life&Time Developer」を制定。次の成長を目指していきたいという。
 「今回策定した中長期経営計画の大きな柱として、特に国内デベロップメント事業の更なる拡大、サービスマネジメント分野の高い利益成長、海外事業の着実な成長の3つを掲げた『高い利益成長と高い資産・資本効率の実現』を目指します。併せてサステナビリティポリシーとして『Earth Prime 地球をつなぐ」を2050年に向けて制定しています。2030年に向けての我々の重点課題として、脱炭素、生物多様性、サーキュラーデザイン、ダイバーシティ&インクルージョン、人権に対してのマテリアリティを設けて取り組んでいく所存です」(沓掛氏)
 新中計に沿った取り組みが期待される。




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