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「中銀カプセルタワービル」メタバース空間で再現

2022.07.25 11:03

 LAETOLI(東京都港区)と黒川紀章建築都市設計事務所(東京都千代田区、以下「黒川設計事務所」)は、現在解体中の「中銀カプセルタワービル」を世界で初めて、NFTを活用することでリアル空間(現実空間)とメタバース空間の両方で再現する。
 故・黒川紀章氏が設計した同ビルは、メタボリズムの代表作として世界的に有名な建物。1972年の竣工から築50年が経過し、老朽化やアスベストの問題等から解体が決定し、4月より解体が始まっている。  NFTの対象となるものは、「『リアル空間』における再建の権利」と「『メタバース空間』における再建の権利」。
 「『リアル空間』における再建の権利」とは、黒川設計事務所が著作権を所有する建築図面に基づき、3DCADデータを作成。このCADデータに基づき、リアル空間で中銀カプセルタワーを建設、利用、販売などができる権利。NFT自体は2エディション発行され、1つは黒川設計事務所が所有し、もう1エディションのみが販売される。
 「『メタバース空間』における再建の権利」とは、黒川設計事務所が著作権を所有する建築図面に基づき、中銀カプセルタワー全体をデジタルアートとして、再現する。このデジタルアートを所有、利用、販売などができる権利。発行数は1エディションのみ。




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