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三井不動産 八重洲にエネルギーセンター「東京ミッドタウン八重洲」などに電力と熱を供給

2022.08.08 10:59

 三井不動産(東京都中央区)と東京ガス(東京都港区)が設立した三井不動産TGスマートエナジー(東京都中央区)の「八重洲エネルギーセンター」が竣工し、今月1日より「東京ミッドタウン八重洲」と「八重洲地下街」に電気と熱の供給を開始した。
 三井不動産グループのエネルギーセンター事業としては、2019年4月供給開始の日本橋エリア、2020年4月供給開始の豊洲エリアに続く第三弾。都市ガスを燃料とするコージェネレーションシステム(CGS)を導入し、停電時も都市ガスの供給があれば発電が可能。断水時にも蓄熱槽の水を熱源機器の冷却に使用でき、熱供給を継続する。
 非常時には、地域の防災拠点である小学校やバスターミナル、帰宅困難者のための一時滞在施設などにも電気と熱を継続供給し、近隣エリアを含む都市の防災力向上に貢献。また、電力需給逼迫時には余った電力を融通することで、逼迫の解消にも寄与する。
 CGSは一般的な火力発電所に比べエネルギー効率が高く、省エネにつながる。これらの仕組みにより、一般的なビルに比べてCO2排出量を約26%削減可能という。




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