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「武蔵小山」駅前に850戸の高層マンション
2022.08.08 10:55
三菱地所レジデンス(東京都千代田区)、日鉄興和不動産(東京都港区)、大林組(東京都港区)が東京都品川区で推進している「小山三丁目第1地区第一種市街地再開発事業」の都市計画が決定した。竣工は2030年頃を予定している。
開発地は東急目黒線「武蔵小山」駅に近接し、都市計画道路補助26号線沿線に位置する交通利便性の高いエリアで、商店街と周辺市街地が一体的になった街区が形成されている。「武蔵小山」駅と「旧平塚小学校跡地(スクエア荏原)」とをつなぐ「賑わいの軸」の起点として「賑わい先導地区」に位置付けられており、活力と賑わいの拠点となることが期待されている。
プロジェクトは「武蔵小山」駅の南東側、パルム商店街の入り口に面した約1・4haの区域に、敷地面積約11280㎡、延床面積約12万7000㎡、地上約145mのビルを建設。約850戸の大規模高層住宅を中心に、店舗・生活支援施設などを整備する。下層階には現存する商店街の魅力を継承しながら、2階にギャラリーやデッキを整備することでさらなる回遊性の向上を目指した商業施設を形成し、地域の賑わいを創出する。
エリアには、木造建築の密集、高経年マンションや老朽化した住宅、細分化された敷地が存在。商店街アーケードの老朽化、休憩所等利便施設の不足、店舗数・販売額の減少、歩行者と車両交通の交錯、放置自転車、細街路が多く歩行者空間が不足といった課題がある。解決に向け、建物の耐震性強化、まちの防災性向上、商業機能の継承と強化、歩車分離や駐輪施設の整備による歩きやすい安全な道路整備を目指す。