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ダイビル ベトナム・ハノイ市のビル 太陽光発電導入 オフィスビルにおける省エネ・CO2削減等の取り組み

2022.09.05 10:29

 ダイビル(大阪市北区)は、グループ会社Daibiru CSB Co., Ltd.を通じ、ベトナム・ハノイ市に保有・運営するオフィスビル「コーナーストーン・ビルディング」で太陽光発電を導入した。
 同社は昨年9月に策定したグループのマテリアリティ(サステナビリティに係る重要課題)のひとつに「環境にやさしいビルを次世代へ」を掲げる。今年4月までに国内の全オフィスビルで、CO2フリー電力を導入。他にも「カーボンニュートラルな都市ガス」の導入、「デマンドレスポンス事業」への参画など、脱炭素社会の実現に向けて取り組む。
 その一環として「コーナーストーン・ビルディング」の屋上約800㎡のスペースに250枚のソーラーパネルを設置。同ビルは2013年6月竣工、地上14階地下3階のオフィスビル。設置したパネルの発電容量は112・5kWで、ビル年間使用電力量の約3%を賄う見込み。屋上活用での大規模な太陽光発電導入は、市内Aグレード賃貸オフィスビルで初の取り組み。電力需給がひっ迫する同市で、オフィスビルにおける省エネやCO2削減等の取り組みをリードするものだ。
 ダイビルは今後、同物件及び同国ホーチミン市の「サイゴン・タワー」へCO2フリー電力導入を予定。オーストラリア・シドニーの「275 George Street」では先般環境性能認証を獲得するなど、海外事業でも環境負荷軽減への取り組みを積極的に推進する。今後も再生可能エネルギー活用による、CO2排出量削減を行っていく。




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