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大成建設 新たなCO2削減評価システム 建築物のライフサイクルにおけるCO2排出量・削減効果を評価
2022.09.19 11:20
大成建設(東京都新宿区)は、建築物のライフサイクルにおけるCO2排出量を実質ゼロにするゼロカーボンビルの建設を推進するため、初期計画段階で建築物のライフサイクルCO2排出量及びCO2削減技術の効果を可視化し、建築物の脱炭素化を体系的に評価するシステム「T-ZCB(ゼロカーボンビル)」を構築した。
計画中の大成建設グループ次世代技術研究所の建設において、「T-ZCB」を適用し、その有効性を検証していく。
同システムは建築物のライフサイクルで発生するCO2排出量と削減効果を「調達、施工、運用、修繕、解体」のフェーズ毎に可視化して評価するとともに、その削減に寄与する主要な技術や当社が注力するZEB化技術と組み合わせ、連携させることで、段階的に建築物の建設計画を推進し、ゼロカーボンビルの実現を目指す。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建築物のライフサイクルで発生するCO2排出量を把握し、削減することは、設計・施工者等にとっても必要不可欠な取り組み。しかし、現在、建築物のライフサイクルCO2排出量の削減目標を設定し、その達成状況などを評価するシステムは少なく、特にオフィスや工場などの計画立案時において課題となっていた。