週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

神鋼不動産が物流施設開発に参入 延床1万㎡の第一号物件「AS-LOGI神戸Ⅰ」竣工

2022.10.10 11:16

 TC神鋼不動産(神戸市中央区)が、物流施設開発事業に参入する。ブランド名称を「AS-LOGI(アスロジ)」に決定し、第1号となる物件「AS-LOGI神戸1.」を竣工させた。
 立地は神戸市須磨区。神戸淡路鳴門自動車道「布施畑」ICから約1km、阪神高速31号神戸山手線「白川南」ICから約3kmにあり、関西主要都市である神戸・大阪・京都エリアはもちろん、西日本を幅広くカバーできる。また物流団地内に立地するため渋滞の影響が少なく、24時間の稼働も可能。
 また内陸部のため津波・高潮の影響を受けず、安定した地盤であるため、地震など自然災害に強い立地。さらにニュータウンエリアが隣接しており、市営地下鉄「総合運動公園」駅まで徒歩10分、神戸三宮まで電車で21分とアクセス抜群で、雇用確保も期待できる。
 建物は、敷地面積4940・64㎡、延床面積1万118・74㎡、鉄骨造地上4階の物流施設であり、兵庫県神戸市須磨区に所在する神戸流通センター内に位置する。床荷重は1・5t/㎡、柱スパン10・5×11・5m、梁下有効高5・5mを備えた汎用性の高い仕様。荷物用エレベータ1台、垂直搬送機を1基備えるほか、クライミングレベラー1基、ドックレベラー3基を各バースに1基ずつ設置しているため、よりスムーズな荷物の積み下ろしが可能。1階部バース前上部にはパレット棚を設置し、空間を有効活用している。
 さらに、1階に事務室、2階に休憩室、3~4階に休憩ラウンジを設置し、開放的な窓からは隣接する公園の緑が望める。また、パウダールーム、更衣室や各階に男女トイレを設置する等、従業員に対しても働きやすい環境を提供。
 屋上には、カーボンニュートラル実現に向け太陽光発電設備を設置。発電したクリーン電力は入居テナントに供給する。
 また、全館LED照明を採用し、環境性能を評価するCASBEE「Aランク」を取得。 更に非常用発電機も備え、停電時の稼働を支えるほか、備蓄用の倉庫も設置しており、BCP対策にも配慮している。




週刊不動産経営編集部  YouTube