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リニューアルの「習志野クレスト」 京成津田沼駅前ビルを大規模改修

2022.11.21 17:11

 永和不動産(東京都千代田区)は従前、習志野市役所が仮庁舎として使用していた「京成津田沼駅前ビル」を大規模改修。新たにビル名称を「NARASHINO CREST(習志野クレスト)」として、2020年2月にリニューアルオープンした。
 1991年8月竣工、地上10階地下1階、延床面積は約1万6348㎡。竣工当時は1棟貸しのホテルであったが、その後閉鎖。東日本大震災後は習志野市役所が仮庁舎として一時的に使用していた。
 今回、同社は未使用だったホテルフロアの2階~10階までをコンバージョン改修を実施。2~4階をオフィス、サービス、店舗フロアに、5階~10階までをホテルフロアとし、新たに複合ビルとして生まれ変わらせた。また同ビルは駅直結の駅前ビルであるため、周辺地域の活性化や賑わい形成、利便性向上なども意識して改修工事を実施。今回のリニューアルに限らず、今後もビル近隣への好影響へ寄与する姿勢だ。
 ホテルフロアは、幅広い客層に親しみと利便性を提供するホテルチェーンのベッセルインが入居。オフィスフロアは阪急阪神エクスプレス、阪急阪神ロジパートナーズ、日本生命、大樹生命、日本総合住生活が入居し、1階と地下1階には引き続き、東武ストア、ゴールドジム、千葉銀行が入居している。
 取締役業務部長の中重達哉氏は「ビル1階のピロティに花壇や椅子、テーブルを配し、心地よい駅前空間を演出し、駅からの街並みに連続性を持たせることを意識しました。さらにホテルの入居により来街者の増加・街の賑わいも創出します。また名称変更のタイミングで、新たにビルのシンボルマークを作成しました。習志野市の谷津干潟に飛来する渡り鳥の姿に、『音楽のまち』である同市の特徴を音符として羽根に取り入れ、市民と来街者に広くご愛顧いただけるビルとなるよう願いを込め、デザインしました」と語った。




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