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フロア面積西日本最大級のオフィスビル誕生へ 「大阪」駅直結の「梅田3丁目計画(仮称)」概要決定
2022.11.21 16:53
日本郵便(東京都千代田区)、西日本旅客鉄道(大阪市北区)、大阪ターミナルビル(大阪市北区)、JTB(東京都品川区)および日本郵政不動産(東京都千代田区)は、旧大阪中央郵便局跡地を含む「大阪」駅西地区で開発を進めている「梅田3丁目計画(仮称)」で、地上の鉄骨工事完了に伴う上棟をした。また、同計画のオフィスフロアの概要を決定した。竣工は、2024年3月を予定している。
同計画は、JR「大阪」駅西側に2023年に新しく整備される新改札口直結の通路(1階)や、新設の歩行者デッキ(2階)、西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」(B1階)と接続する。また、2023年春にJRうめきた(大阪)地下駅が開業することで、全7駅・10以上の路線が利用可能。さらに、2031年には大阪府内の中心部を縦貫する「なにわ筋線」の開業が予定され、JR「大阪」駅から関西国際空港までの所要時間が約44分に短縮される。
同計画は、敷地面積約1万2920㎡、延床面積約22万7000㎡、地上39階地下3階塔屋2階建ての大型複合施設。
11~27階のオフィスは、基準階面積約4000㎡。西日本の賃貸オフィスビルでは最大級の執務空間。
分散したオフィスの集約化による業務効率の向上など、大規模スペースのニーズに対応できるほか、最小約40坪のオフィス空間としての利用も可能。同計画では、入居テナントのニーズに応じたレイアウトの実現が可能。また、天井高は2800mm(一部フロアは3000mm)で、OAフロアも完備しており、個別空調対応、専用室内への非常電源供給(最大72時間)に対応する高規格オフィスとなっている。
オフィスロビーのある9階にはワークスタイルをより自由にするオフィスサポートフロアを用意し、居心地の良いダイニング、リラックスできる屋上庭園等を設ける。他階にも、オフィスワーカー専用のコワーキングスペース、共用会議室およびラウンジなどを設置。
地下1階~地上6階の商業施設は、旧大阪中央郵便局舎の一部を保存・移設したシンボリックな吹き抜け空間や賑わい溢れる横丁ゾーンに、食と暮らしにまつわる「日本各地の銘店」が集まり、日本の魅力を発信する。
29~38階及び7~8階のホテルは、客室数418室、客室面積40㎡。JR西日本ホテルズとマリオット・インターナショナルが初提携したハイグレードなホテル。中層部西側6階は、客席数1200~1300席の演劇・ミュージカル等を行う劇場となる。
環境性能は、「CASBEE大阪みらい」で最高位のSランクを取得。