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大容量ポータブル電源「SABUMA S2200」簡易UPS機能搭載のBCP対応に最適
2022.11.21 16:46
スマートフォンのアクセサリー開発や販売等を手掛けているアピロス(東京都港区)は、今年4月から大容量ポータブル電源「SABUMA S2000(以後、SABUMA)」の販売している。
SABUMAは、電気自動車(EV)にも使用されるリチウムイオン電池を216個も内蔵した大容量バッテリー。中国のメーカーが1年以上も前から開発に着手し、昨年12月下旬からのクラウドファンディングを経て、販売開始となった。同社は日本市場の販売代理店を担当。生活に溶け込むことを第一に考え、従来のポータブル電源とは違った「白」を基調としたデザインを採用。目立つ過度な主張にはならず、インテリアとして馴染む空間調和をイメージした。幅200mm×縦430mm×高さ300mm。2000Whクラスでは最もコンパクトなサイズである。
容量は2258Whで最大出力は4000W。独自のデュアルコンバーター技術により2・5時間での急速フル充電が可能。レジャーでの利用をはじめ、冷蔵庫や電気ヒーター、電子レンジ等の家庭用電化製品を幅広くカバーできる。災害時における、停電した際のライフラインとしても機能する。11Wのスマートフォンなら190回、50WのノートPCなら45回充電でき、1000WのIH調理器であれば2・3時間使用できる。
販売開始以降の反響は上々とのこと。営業企画部の落合謙次郎氏は「持ちやすいハンドル付きなことが好評で、レジャーでの使用が多いと聞きます。操作ボタンは3つの選択ボタンのみ。多種多様な機器の充電に対応できる挿入口を備えて、シーンに応じて柔軟に対応可能です。従来のポータブル電源であれば、大きなAC/DC変換アダプターが必要でした。SABUMAは変換アダプターが不要で、ACケーブルによるコンセントからの直接充電が可能です。連続して20Aを超える電流が流れると過負荷保護機能により充電が自動で停止します。長期で安心しての使用も可能です」と語った。
オフィスでの運用は様々だ。一番はBCP対応。簡易UPS機能(無停電電源装置)を備えているためSABUMAを経由しての機器は、万一の停電時にも即時にバッテリーからの給電に切り替わる。0・02秒程度と他種に比べて早く、停電によって機器が止まるリスクも回避できる。その他の運用では、屋上での社内向けイベントやクライアントを招いたセミナー会場の電源など。コンセントが無くとも電気設備が機能できる事はポータブル電源の大きな魅力と勧める。