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西日本鉄道 2022年度事業戦略説明会開催
2022.12.05 11:29
西日本鉄道(福岡市博多区)は先月21日、「2022年度 事業戦略説明会」を野村コンファレンスプラザ日本橋で開催した。
同社が中心となって進めている九州最大の繁華街「天神」や沿線地域で取り組む「まちづくり」、「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」やAI活用型オンデマンドバス「のるーと」運行など持続可能な交通ネットワーク構築に向けた取り組みなどについて説明。
冒頭では代表取締役社長執行役員の林田浩一氏が西鉄グループのセグメント別の連結営業収益構成比に触れた。2001年では運輸業が全体の約3割を占めており、不動産業、流通業、物流業、レジャー・サービス業、その他事業は同規模の割合となっていたが、21年度はコロナ禍による運賃高騰の影響もあり運輸行は14%に下落。一方で物流業は42%と大きな成長を見せ、今年度予想の営業収益は過去最高となる見込みという。
まちづくりにおいては、現在天神で「福ビル街区建替プロジェクト」と「旧大名小学校跡地活用事業」を進行中。「福ビル街区建替プロジェクト」ではオフィス・商業・ホテルの機能を担うほか、九州・アジアのイノベーションハブとなるイノベーションキャンパスを開設予定。大型複合ビルを開発する同プロジェクトは2025年春の開業に向け、現在リーシングを進めているという。