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神宮前交差点の新商業施設 2024年春に開業へ
2022.12.05 11:29
神六再開発(東京都渋谷区)と東急不動産(東京都渋谷区)は、2社で推進している「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」の商業施設が2024年春に開業すると発表した。竣工は2023年8月を予定している。
同事業は、表参道と明治通りが交差する神宮前交差点に位置する立地特性を活かし、沿道の賑わいを結ぶ新たな拠点を創出するだけでなく、安全な歩行者空間を形成し、周辺住環境に配慮した立地特性に相応しい賑わいを創出するもの。
同施設は、敷地面積約3085㎡、延床面積約1万9940㎡、鉄骨造/鉄筋コンクリート造地上9階地下3階塔屋1階で、店舗、公共公益施設等用途の文化創造拠点となる。建物の外装・屋上デザインは、建築家の平田晃久氏が手掛ける。
ガラスの外装は2つのエリアに分かれ、凹凸面の「umi」エリアでは、季節ごとに移りゆく街並みや空、街を行き来する人、ケヤキ並木の緑など、「まち」の姿をガラス面に映し込む。フラット面の「shima」エリアは、建物内部の「みせ」が発信する賑わい、新しいモノづくりや体験の場を発信。施設全体が「まち」と「みせ」それぞれの反射により混ざり合い、ひと・みどり・街並みなど、街特有の様々なものが絡み合い、共存する姿を表現する。ガラスファサードは熱負荷低減に効果のあるガラスを採用しており、現代的でシャープなデザイン性だけではなく、環境にも配慮したデザインを目指す。
両社では「歴史的な文化の発信拠点である原宿・神宮前エリアで、歴史を次世代に継承、進化させることに挑戦する」としている。