週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」第3工区開業へ 「枚方市」駅と複合施設の一体開発
2022.12.26 11:24
京阪ホールディングス(大阪市中央区)、京阪電気鉄道(大阪市中央区)、京阪電鉄不動産(大阪市中央区)は、「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」の第3工区開業を2024年夏頃に予定している。
京阪ホールディングスと京阪電気鉄道では、再開発事業に合わせて、枚方市駅東改札口と高架下商業施設「京阪枚方ステーションモール」のDブロックを再開発施設と一体で整備。大型商業施設、オフィス、ホテル、賃貸タワーレジデンスが駅と一体の複合施設は、全国的にも極めて稀とされている。
高層棟の7~15階は、京阪ホールディングス・京阪電気鉄道が所有するオフィスフロア。床面から天井までの大きな一面の窓からは、枚方・交野市内から生駒山系、河内平野、大阪市内、北摂から六甲山系まで広く見晴らすことができる。駅や商業施設、ホテルへのアクセスも抜群で、休憩タイムには施設内の屋上広場やテラスにもすぐに足を運べる。自然豊かな環境に恵まれた快適性と都会的な利便性の両方を備えたオフィスで、ニューノーマルの時代にふさわしい働き方を実現できる。
建設中の再開発施設1~4階と既存の高架下商業施設「京阪枚方ステーションモール」のDブロックを一体で整備(再開発施設5階の一部にも店舗)。
同モールは、京阪本線・交野線連続立体交差事業の高架化工事に伴い、1994年10月に全館開業した商業施設で、Aブロック(エル枚方食遊館)、B・Cブロック(京阪百貨店)、Dブロック(京阪ザ・ストア枚方店、SONORA)により構成。今回の一体整備により、京阪枚方ステーションモールA~Cブロックも合わせると、整備前と比べて、営業面積で約2倍、店舗数で約3倍となる「枚方市」駅と一体の大型商業施設となる。
東改札口から自然あふれる天野川の堤防につながる2階のリバーレベルは、天野川沿いに緑地帯や川の眺望が楽しめるテラス(3階)を配置し、空や風、緑といった自然を感じながら水辺に人々が集う空間をつくり、川のあるまち枚方の新しい景観を形成する。
高層棟の19~26階には、「世界で唯一の“4つ星ホテル”」をコンセプトとする「カンデオホテルズ枚方(仮称)」が出店。全国に展開するカンデオホテルズの中では、最新の第5世代に位置付けられる。