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日本ビルヂング協会連合会含め4団体 3年ぶりの新年賀詞交歓会開催
2023.01.16 10:47
コロナ禍以前は、ビル業界・不動産業界に限らず様々な団体で新年賀詞交歓会が開催されていた。しかし、ここ数年は感染防止の観点から開催自粛が続いていた。日本ビルヂング協会連合会をはじめとする4団体は、今年3年ぶりに賀詞交歓会を開催。今年及び今後の重要課題について語った。
日本ビルヂング協会連合会(東京都千代田区)、全日本駐車協会(東京都千代田区)、東京ビルヂング協会(東京都千代田区)、東京駐車協会(東京都千代田区)の4団体は11日、3年ぶりとなる新年賀詞交歓会を開催した。
開催場所は前回と同様に「The Okura Tokyo」のオークラ プレステージタワー1階「平安の間」。例年の会場であったホテルオークラ東京・本館は現在建替え事業ということもあり、今年も同ビルでの開催となった。当日は各団体に加盟する会員企業が参加し、新年の挨拶と共に近況について語り合う姿が見られた。会の冒頭では、日本ビルヂング協会連合会及び東京ビルヂング協会の木村惠司会長が登壇し挨拶を行った。
木村氏は新型コロナウイルス感染症拡大とウクライナ情勢の早期収束を求めつつ、コロナに関しては治療薬(飲み薬)の開発が進んでいることにも言及。「今年はコロナ禍から四年目。未だ収束の気配が見えない状況ですが、一方で飲み薬の開発が進んでおり、普及すれば感染拡大からの改善に向かう、そんな兆しが感じられます」と語った。また原油高や建材費高騰、電気代などのエネルギー高騰などに触れ、ビル業界にとっても厳しい状況であることを述べた。加えてテレワークが普及したことで一時期オフィス不要論もメディア等で取り上げられた。しかし最近になりオフィス出社へ戻す企業が増えていることにも言及。木村氏は「オフィスでしかできない空間の提案やテナントニーズに合ったオフィスづくりを進めていく姿勢が事業者には求められている」と語った。カーボンニュートラルの強化・充実の必要性も交えて、ビル業界、駐車場業界および産業界全体での協力についても語った。
続けて登壇したのは小池百合子東京都知事。小池都知事は「東京が世界中から選ばれる都市になるために、交流や賑わい形成を促進する『ウォーカブルなまちづくり』と、支える『エリアマネジメント』が重要です」と語った。都では都市の機能性・魅力を高めるプロジェクト等を策定し、東京が持つポテンシャルを最大限に生かして魅力ある都市づくりに貢献していくとのこと。また従来の防災施設を見直すことにも言及。「防災都市」としての機能性も向上させていくことも述べた。