週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

建設進む「銀座高木ビル(仮)」 有賀写真館ビル跡地に上層部木造の複合ビル誕生へ

2023.01.23 11:03

 高木ビル(東京都港区)は、東京都・銀座に、「銀座高木ビル(仮)」を建設している。竣工は5月を予定している。
 前身の「旧有賀写真館ビル」は、ドイツで写真を学んだ写真家・有賀乕五郎(ありがとらごろう)氏が、1966年12月に銀座7丁目に建設したもの。地上7階地下2階建てで、写真スタジオ・美容着付けの設備を擁した最先端のビルとされていたが、老朽化のため2020年5月に取り壊しとなった。
 建設中のビルは、地上12階地下1階建ての複合商業ビル。
 入居テナントは地下1階から地上2階に物販店舗、3~8階にはオフィステナント、9~12階には飲食店などの入居を想定している。高層階では、食事をしながら銀座の街の雰囲気を感じられる開放的な空間となるよう、バルコニーやルーフトップの設置を計画している。さらに、9~12階は木造とし、最上部は木の箱を載せたようなデザイン。外壁にも国産(東京都多摩市)のスギ材を使用する。
 高木ビルでは「都心のビルでは体感が難しい『木のあたたかみ』を感じてもらい、人が行き交い、集うことで、より豊かな場所にしていきたいと考えています。歴史ある銀座の地に、『多様性』を取り入れ、新たな活気づくりの一助になることを、目指しています」としている。 




週刊不動産経営編集部  YouTube