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「(仮称)第2名古屋三交ビル」がZEB認証を取得 一次エネルギー消費量を41%低減、CO2の固定化も
2023.01.23 11:01
三交不動産(三重県津市)は、開発中の「(仮称)第2名古屋三交ビル」が「ZEB Oriented認証」を取得したと発表した。開業は2024年春を予定している。
同ビルは、敷地面積2744・85㎡、延床面積約2万1000㎡、鉄骨造地上14階地下1階建て。
2~14階は基準階面積約300坪のオフィスフロア。昨年12月に東海エリア初の「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証最高位Sランク」を取得している。
1階は商業フロア、地下1階は収容台数111台の駐車場とする。
同ビルでは、オフィス専有部においては高効率空調室外機、昼光センサーの導入を行い、共用部においては照明のゾーニング制御、人感センサー、エレベーター回生電力機能を導入。加えて外皮性能の向上による空調負荷の低減により、一次エネルギー消費量を同用途、同水準の標準的な建物と比べて41%削減し同認証を取得した。
その他、広場状内部空間には、三重県産木材を使用したルーバーを採用。木の温もりを感じられるとともに、CO2約23tを固定化する。
ビル内のOAフロアは、パネルの芯材に木廃材を原料とする再生材を使用したパーティクルボードを採用。歩行感を損なうことなく、CO2の固定化、排出量の削減に寄与する。
ビルの外装材には高炉スラグ(鉄鋼を製造する際の副産物)の粉末を活用したECMコンクリートを採用し、CO2約87tの削減を計画している。