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森ビル 国内電力需要の7割を再エネ化 SBTi認定、CDP報告で「Aマイナス」取得
2023.02.27 11:10
森ビル(東京都港区)は、今年5月に公表した同社グループの温室効果ガス排出量削減目標およびRE100の目標達成に向けて、昨年末にSBTi認定およびCDP(気候変動)報告「Aマイナス」評価を取得した。2022年度末には、国内の電力需要の約7割(テナント専有部含む)を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替える予定だ。
森ビルでは、同社グループが所有し運営するビルについて、再エネ電力への切替えを順次実施。2022年度末時点では「六本木ヒルズ森タワー」や「虎ノ門ヒルズ森タワー」をはじめとする、ヒルズクラスの物件を中心に切替えが完了している。今年5月の目標設定から1年弱という短期間で、同社グループの事業に用いる電力のうち、国内物件の約70%が再生可能エネルギー由来となる見込み。対象物件ではオフィス・商業等の用途を問わず再エネ電力となり、共用部だけでなく専有部も対象となるため、入居テナントの脱炭素化にも貢献する。
さらに今秋開業予定の「麻布台ヒルズ」や「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」では竣工時より再エネ電力を100%供給予定。今後は将来における再エネ電力の安定的な確保を見据えて、電力会社や再エネ開発事業者といった幅広い事業者と連携しながら、太陽光や風力等の再エネ発電設備の取得も推進していくという。