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東急不動産・森トラスト・三菱地所など参画のロボットフレンドリー施設推進機構 「ロボフレ」目指す管理成果報告会

2023.03.20 11:23

 ロボットフレンドリー施設推進機構(東京都港区、RFA)は8日、「東京ポートシティ竹芝」1階のイベントホール「PORT HALL」で、「ロボフレ施設管理成果報告会」を行った。
 RFAは、ロボットの普及やロボットを導入しやすい(=ロボットフレンドリーな/ロボフレな)環境実現を目指して活動している組織。あらゆるタイプの施設にロボットを導入でき、更により良い環境・施設構築への支援も行う。主に各テクニカルコミッティ(TC)で、規格やガイドラインの発行等を行っている。例えばエレベーター連携TCでは、ロボット×エレベーター連携システムを簡易かつ安定的に導入可能とするマニュアルの作成、連携規格に関してのブラッシュアップ、また連携によるサービスロボット実用化の訴求活動など。また物理環境特性TCでは、施設における各種規定や法令の調査、現在のロボットの技術的な仕様を踏まえ、より精緻にロボフレ環境を定量化したうえで規格を策定することなどだ。昨年11月時点で正会員数は33、賛助会員は2に至る。
 報告会ではこれまでの活動内容と今後の取り組みについて発表。経済産業省、日本機械工業連合会(東京都港区)、三菱地所(東京都千代田区)、東急不動産(東京都渋谷区)、森トラスト(東京都港区)、パナソニックホールディングス(大阪府門真市)と共に行った。冒頭では声優・歌手の東山奈央氏がナレーションを担当したコンセプトムービーを上映。現在家庭内やレストラン、オフィス等で、少しずつ見かける機会が増えてきたロボット。近い将来、人と分業・協業しながら活躍の場をさらに広げていく、その様なイメージも込めて制作せれた。加えて共に報告会を開催した企業による取り組み成果も発表された。
 今後RFAは、ロボットとエレベーターの連携標準化、ロボットとセキュリティとの連携標準化、施設の物理環境(床・壁など)の標準化、異種複数ロボットの群管理制御の標準化、という4つの領域に注力。研究・導入の先端事例や普及するための規格化・ガイドラインの策定状況について、更に活動を進めていく。




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