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仙台「電力ビル」建替えへ
2023.04.10 10:47
一番町三丁目七番地区市街地再開発準備組合は、宮城県仙台市青葉区一番町三丁目の一部他(以下「仙台137街区」)で、街区一体の再開発計画の検討に着手した。再開発計画の内容は仙台市と協議する。開発区域面積は約1・8ha。着工は2025年度を予定している。
仙台137街区は、仙台市都心地区の主要幹線道路である東二番丁通りと広瀬通の交差点の南西側に位置し、現在は1960年竣工の複合ビル「電力ビル」などが立つ。多くのバス路線が停車する「電力ビル前」バス停と仙台市地下鉄南北線の「広瀬通」駅が近接する交通結節点であり、また、百貨店やアーケード街、飲食街が集積する一番町エリアとして賑わい拠点の一面も併せ持つ。
開発は、仙台市の進める「せんだい都心再構築プロジェクト」の施策を活用して進める構想。緑豊かな都市環境と防災環境都市、これらの都市個性を深化させながら、働く場所、楽しむ場所として多くの人を集め、賑わいと交流、そして持続的な経済活力が生み出され続ける躍動する仙台市都心地区の機能更新を牽引する計画を目指す。
また、仙台137街区は「一番町三丁目地区計画区域に位置」している。同区域は東北の中枢都市仙台にふさわしい都心として、賑わいや市民交流活動の中心となるような都市空間の実現を目指しており、仙台137街区と連携して魅力ある街並みを形成していきたいとしている。
「せんだい都心再構築プロジェクト」は、都市環境や、「防災環境都市」としての都市個性を基盤に、その質を高めながら都心の機能強化を図り、仙台市や東北の持続的な活力の増進につなげることを目的としたもの。