週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「富士急百貨店沼津店」跡地に商業施設オープン

2023.04.24 10:58

 富士急行(山梨県富士吉田市)は、JR「沼津」駅南口の「富士急百貨店沼津店」跡地に商業施設「Plaza Fontana-Numazu Station-」を開業した。
 前身の「富士急百貨店沼津店」は1967年にJR「沼津」駅南口に開店し、多くの専門店が入った駅チカビルとして沼津駅前の賑わいを創出したが、建物の老朽化に伴い2019年に営業終了、解体された。
 新施設の入居テナントは現在計4店舗。A棟2階には新たに沼津に出店した保険代理店が入居する他、B棟1階に美容室、2階にエステティックサロン、C棟2階に富士急行営業部・富士急トラベルが入居する。
 1階に設置されている日除けや雨除け目的のオーニングテントは、PETボトルリサイクル原着糸を使用した、環境に優しいファブリック調のテントを採用。防炎加工・撥水加工を施しているため、自然環境に配慮しつつも実用的なオーニングテントとなっている。
 外壁はニチハ(名古屋市中区)の窯業系サイディングを採用。ニチハでは、製品納材後の帰り便を活用した端材回収等を実施し、建築廃材の回収とリサイクルという持続的な循環型リサイクル事業モデルを確立している。
 エントランスサインはガビオン(メッシュ型のパネルを立体的に組み上げ自然石を入れたもの)のモニュメントに設置。
 ガビオン内には多肉植物を植えており自然と共生する循環型の施設づくりを表現。そのほか、敷地内の地面には廃瓦を再利用した「Eco Kawaraインターロッキング」を採用している。
 隣接する有料駐車場には、EV充電器2基を設置。施設利用者のみならず、「沼津」駅利用者や地域住民のEVシフトへ貢献する。
 同施設では、循環型社会の実現を目指すため、省エネ設備を導入しているほか、地元企業の出店など、人、物、エネルギーの循環を目指した施設となっている。




週刊不動産経営編集部  YouTube