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「東岡崎」駅南口で商業施設着工 北口にはオフィスを擁する複合ビルを計画
2023.05.22 11:41
名古屋鉄道(名古屋市中村区)は、名古屋本線「東岡崎」駅南口で推進している「東岡崎駅再開発計画」の商業施設の工事を17日に着工した。開業は2024年春を予定している。
同計画は、同駅の北口および南口周辺を対象エリアとする一体的な再開発計画。
南口エリアは、住宅が多く、閑静な街並みが広がり、文教地区として穏やかな毎日が営まれている。駅南口至近には徳川家康の産土神として有名な六所神社があり、駅と南口商業施設、六所神社参道を結ぶ動線についても、岡崎市と連携しながら整備を進める。
南口に計画している建物は、延床面積約3000㎡、地上3階建ての商業施設。
外観には、周辺環境になじむ落ち着いた色彩のデザインパネルを複数色組み合わせて取り付ける。天井には木質ルーバーを使用。フロアごとに設置方法を変えることで律動的な空間をつくり、緑豊かな南口エリアと調和していく。
施設中央部にエスカレーターを設置し、各フロアに降り立つたびに全店舗が見える動線計画になっている。店舗の「顔」となるファサードには個性が際立つデザインを取り入れる。
南面からは内部に外光を取り入れる。外光は木質ルーバーとも調和し、ゆったりと広がりのある内部空間を作っていく。入居テナントは、食物販、物販、飲食、サービスなど15テナントを予定している。
北口エリアには、敷地面積約6000㎡、延床面積約1万3000㎡、鉄骨造地上8階建てのビルを建設。店舗、事務所、公益施設用途とし、着工は2027年度内、竣工は2029年度内を予定している。