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埼玉りそな銀行 旧川越支店を地域振興拠点に 文化財の有効活用を通じ産業創出、川越・埼玉ブランドの発信も

2023.07.03 11:07

 埼玉りそな銀行(さいたま市浦和区)は、旧川越支店の修繕工事を行い、「次の川越100年を創る地域振興拠点」として活用する。事業開始は2024年春頃を予定している。
 旧川越支店は、埼玉りそな銀行の前身銀行の一つである旧第八十五銀行本店として、1918年に現在の場所に新築された。1996年に国の登録有形文化財として埼玉県で第1号の登録を受け、今年で築105年になる。老朽化に伴い、支店としての営業は2020年6月に終えた。
 建物は、土地面積3051・90㎡、延床面積1647・86㎡。地域の企業と連携し、新たな産業の創出や起業家の育成に向けたコワーキングスペース・シェアオフィスやチャレンジショップ等を設置するとともに、地域の食材を扱うカフェテリアやレストラン、特産品等を通じて川越や埼玉のブランドを発信する。さらに、屋外スペースを地域住民や観光客が集い楽しめる場として開放する。
 また、同銀では施設の名称の公開投票を実施している。投票は、同銀子会社で本施設の運営を担う予定の、地域デザインラボさいたま(さいたま市浦和区)のInstagramで、7月31日まで受け付けている。




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