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「横浜」駅北口の大規模再開発 相鉄と東急が商業施設の床を取得
2023.08.14 11:13
相鉄アーバンクリエイツ(横浜市西区)と東急(東京都渋谷区)は、「横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業」で整備する複合施設「THE YOKOHAMA FRONT/ザ ヨコハマ フロント」の最上階に位置し、国際交流と情報発信機能などを備える「(仮称)グローバルスカイコモンズ」、短期・中期の滞在ニーズに応える「ホテル・サービスアパートメント」、横浜駅きた西口に位置する鶴屋町の界隈性を取り入れた「商業施設」の保留床取得者に決定したと発表した。竣工は2024年3月を予定している。
同事業は、日本初認定「国家戦略住宅整備事業」として、国家戦略特別区域内において、産業の国際競争力の強化および国際的な経済活動の拠点の形成を図るために、必要な住宅の整備を促進する事業。グローバル企業の誘致に不可欠な都心居住の促進に向け、就業者などの生活支援に必要な機能を併設した、防災・環境性能に優れた住宅を整備、提供する。
同施設は、建築敷地面積約6690㎡、建築延床面積約7万9330㎡、建築面積約4940㎡、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上43階地下2階建ての複合施設。
42階は、最上部のフロアにホール、ラウンジ、オフィス、飲食機能などを配置。また、来街者が眺望を楽しめる展望機能も備え、横浜の新たなシンボルとして唯一無二の空間を創出する。
1~4階では、横浜西口の商業エリアを拡充する商業施設を展開。
1階は、地域に開かれた路面店として飲食店舗を集積。2階は、駅と街をつなぐ歩行者デッキを「表玄関」にしたメインフロア。3階は、日本初の国家戦略住宅に指定された同事業の特徴的なフロア。多言語に対応する診療体制を実現するクリニックモールを中核に、外国人も利用可能な子育て支援施設(小規模保育を予定)などの生活便利施設を誘致。4階は、よりグレード感のある飲食・サービスのフロアを整備。
4階と6~12階には、グローバル企業、アッパービジネス層のニーズに応える機能を整備。グローバルレジデントの短・中期滞在に応えるホテル型の宿泊施設を導入(221室、うちサービスアパートメント52室)。
5階と13~41階は、横浜駅直結459戸のレジデンス。多様な居住ニーズに応じた様々なタイプのスペースを提供する。