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三井不動産グループの地域防災イベント「東京ミッドタウン八重洲 防災フェス2023」
2023.09.04 10:50
今年は関東大震災から100年という節目にあたる。三井不動産(東京都中央区)では8月30日、防災イベント「東京ミッドタウン八重洲 防災フェス2023」を開催した。
地域防災イベントは「東京ミッドタウン八重洲」をはじめとする、施設の就業者や近隣ワーカーなどを対象とした参加型の防災イベント。同イベントや東京消防庁と連携した訓練開催等を通じ、「地域防災」を皆で考え、防災意識や防災対応の実践力向上に取り組む。今回は八重洲を皮切りに、9月19日に「東京ミッドタウン日比谷」、9月26日に「日本橋室町・福徳の森」で開催する。八重洲では、中央区立城東小学校の児童を含む地域の人々約1500名が参加。各地域の防災イベントと連携しながら、より多くの人が防災について考えるきっかけをつくった。
同社は平時のみならず、有事においても高いレベルで施設の「安心安全」と「サステナビリティ」を提供するべきと考えている。前述の考えのもと、既存市街地を含めた電力と熱のバックアップシステムを構築する日本橋・豊洲・八重洲エリアの「スマートエネルギープロジェクト」を筆頭に、ハード・ソフト両面での対策を進めてきた。今回は24時間365日体制で運営する、常設の三井不動産グループ「危機管理センター」を公開。同社グループの取り組みを地域の方が体感することで平時の備えの大切さを考える機会を提供した。また東京消防庁、地域の消防団、町会と連携し、解体予定ビルを活用した訓練を実施。稼働中のビルではできないリアルな訓練により実践力向上を目指す。
記者説明会では、ビルディング本部 運営企画一部企画グループの江崎正東氏が「主な取り組みとして、防災イベントやスマートエネルギープロジェクト、主要ビルによる帰宅困難者の受け入れといった『地域防災への寄与・貢献』。また常設危機管理センターや被災度判定システム活用による『建物の災害対策』。当社グループ(三井不動産、三井不動産ビルマネジメント、三井不動産ファシリティーズ)による三位一体の強靭な対応力や総合技術アカデミーによる『組織・スタッフ教育』。そしてテナント向けのオンライン防災情報サイトや事業継続力強化支援サービスを活用した『DX活用』。これら取り組みを通し、開発から運営管理までの一貫した安心・安全と、災害に強いまちづくりを実現していきます」と語った。