週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

IT人材の希望年収「1000万円以上」が3割 zenkenが調査

2023.11.06 10:33

 Zenken(東京都新宿区)が実施した不動産・建設業者などのITエンジニアを対象としたアンケート調査によると、希望する給与水準は「年1000万円以上」との回答が最も多かった。一方で現在の年収について「1000万円以上」と回答した人は1割程度にすぎなかった。専門性が必要とされ、不動産・建設業界でも人材不足となっているITエンジニアは給与面で一定の優遇を受けている。しかし、「現在の給与水準に満足している」との回答は3割にすぎず、一段の賃上げ要求が強まりそうだ。
 調査はZenkenが全国のITエンジニアを対象に7月28~30日に実施し、200件の回答を得た。「現在の給与水準に満足しているか」と質問したところ、「はい」と答えたITエンジニアは31・5%にとどまった。
 「希望する賃上げ率」で最も多かったのは「10%以上」で43・9%を占めた。続いたのは「4%以上6%未満」で19・1%だった。「8%以上10%未満」との回答も11・5%にのぼった。資源高や円安を背景に物価の上昇が続いていることもあり、ITエンジニアが大幅な賃上げを望んでいる。
 アンケートで「希望する年収」を聞いたところ、「1000万円以上」との回答が28・5%を占め、最も多かった。「600万円以上700万円未満」、「700万円以上800万円未満」(それぞれ18%)が続いた。そのほか、「500万円以上600万円未満」が10・5%、「800万円以上900万円未満」が8・5%で続いた。「400万円以上500万円未満」は6・5%、「900万円以上1000万円未満」は6%だった。一方で「300万円以上400万円未満」は3%、「300万円未満」は1%にとどまった。




週刊不動産経営編集部  YouTube