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鹿島建設 「(仮称)錦通桑名町ビル計画」着工
2023.12.11 11:07
鹿島建設(東京都港区)は、名古屋市にて開発を進めている「(仮称)錦通桑名町ビル計画」を着工した。竣工は2025年10月を予定している。
立地は名古屋市中区錦2丁目、錦通沿いの「りそな名古屋ビル」跡地。ビジネスエリアに位置する「伏見」駅から徒歩1分。同駅と伏見地下街を直接接続する連絡通路を整備する予定。
計画では、敷地面積約2442㎡、延床面積約2万5810㎡、S造一部SRC造地上13階地下1階ハイグレード賃貸オフィスビルを建設する。
2~13階は、貸室面積約440坪の整形無柱空間を実現。1フロアは最大6区画に分割可能(最小区画約38坪)で、フレキシブルな執務空間を提供する。
1階には入居者専用の共用ラウンジ、屋上には約450㎡の開放的なテラスを設置予定であり、ビル共用部を活用したABW(Activity Based Working=時間と場所を選ばない働き方)が可能。
ウェルネスへの取組みとしては、CASBEEスマートウェルネスオフィス認証の最高位である「Sランク」を取得する。環境配慮への取組みとしては、高性能Low-E複層ガラスや高効率空調機を導入。さらに、LED照明や明るさセンサーにより適正な照明設定を行う。これらの効果により、一次エネルギーの年間消費量を50%以上削減でき、BELS認証の「ZEB Ready」を取得予定。
計画は、名古屋都市計画地区計画における「名古屋」駅・伏見・栄地区都市機能誘導制度を活用している。同制度で定められたオフィスの整備に加え、帰宅困難者用退避施設の整備、緑化、歩行者空間の拡張等、公共貢献を実施することで、同制度で初めて100%を超える容積率緩和を実現した。
同制度は、指定容積率の変更と地区計画の決定で、容積率をインセンティブとして都市機能を誘導するもの。