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「仙台第一生命ビルディング」建替えへ

2023.12.11 11:01

 第一生命保険(東京都千代田区、第一生命)と仙台市は、「勾当台・定禅寺通エリアのまちづくり等に関する連携協定」を締結。第一生命が保有する「仙台第一生命ビルディング」の建替えに着手する。竣工は2028年頃を予定している。
 協定では、仙台市役所本庁舎など「仙台第一生命ビルディング」周辺の複数の公共施設の建替え・再整備計画を一体的に検討・推進するとしている。
 立地は、ケヤキ並木の定禅寺通や、さまざまなイベントで賑わう勾当台公園・市民広場に面した場所。地元で「黒ビル」とも呼ばれる「仙台第一生命ビルディング」は、敷地面積1417・52㎡、延床面積1万1110・70㎡、地上10階地下1階塔屋4階のオフィスビルで、地域のランドマークとなっている。
建替えで誕生する新しいビルには、1~2階の低層部に地域に開かれたオープンスペースを整備。周辺公共空間と一体的に利活用できる空間とする予定。高層部には、新時代に相応しい環境・ウェルネス性能を有する高規格オフィスを整備する。脱炭素化に向けた取り組みや緑化に加え、ワーカーの創造性や生産性向上にもつながるリフレッシュスペースを備えたワークスペースを提供する計画。
 同時に、隣接する「つなぎ横丁」の拡幅や、公園トイレの新ビル建物内への取り込み等、周辺インフラと一体的な再整備を行うことで、街路・公園のスペースを拡張する。
 第一生命では、協定に基づき周辺公共施設の再整備と一体となってビルの建替えを進め、交流とゆとりを楽しむ場の創出・拡充に取り組んでいくとしている。また、仙台市や地域の人と連携を深め、それぞれの事業やエリアマネジメント活動での相乗効果を生み出しながら、地域活性化に向けた取り組みを積極的に進めていく考えを示した。




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