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野村不動産がロンドンでオフィスビル開発 2031年までに5000億円の海外投資を計画
2023.12.25 11:18
野村不動産(東京都新宿区)は、英国ロンドンでM&G Real Estate Ltd.(英国ロンドン)との共同事業として、オフィス開発事業「The Fitzrovia(ザ・フィッツロヴィア)」に参画した。竣工は2024年11月を予定している。
計画地はロンドン中心部のウエストエンド、フィッツロヴィアエリアの「トッテナム・コート・ロード」駅付近に位置する。
建物は専有面積約8020㎡、地上6階地下2階建てのビルで、オフィス、店舗、住宅などとして使用する計画。環境評価指標のうち、EPCランクA(最高ランク)、BREEAM Outstanding(最高ランク)の取得を見込んでいる。
野村不動産グループでは中長期経営計画の中で海外事業を成長分野の一つと位置付け、2031年3月期までに海外への約5500億円の投資と、海外事業による利益を全体の15%以上にする方針を掲げている。その達成のため、東南アジアでの住宅分譲事業の拡大に加え、英米における収益不動産事業の拡大を企図している。
同グループでは英国を「金融ビジネスの中心地・オフィス出社率回復・都心回帰・外資の流入」などの要素を背景に堅調な市況を有すると分析。今後も事業量を増加させる方針で、事業を通じて新たな知見獲得を進めつつ、英国の社会課題の解決に資するべく事業を進めていくとしている。