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東急不動産 初の既存ビルZEB化改修工事を完了
2023.12.25 10:40
東急不動産(東京都渋谷区)は、管理運営する「一番町東急ビル」(2002年9月竣工、延床面積1万9867・07㎡)、「恵比寿ビジネスタワー」(2003年11月竣工、延床面積2万8260・10㎡)のZEB化改修工事を完了した。両物件ともBELS評価「ZEB Oriented」を取得した。また、「日本橋本町東急ビル」(2004年10月竣工、延床面積1万1739・30㎡)でも「ZEB Oriented」を達成する見込み。既存ビルのZEB化改修工事は同社初となる。
ZEB化改修を行った3棟では、いずれも空調設備の更新時期を迎え、従来の空調システム「直膨コイル型全熱交換器(加湿器組込)と冷暖同時ビル用マルチ」を「DESICAと更新用高効率冷暖同時ビル用マルチ」に変更し、さらに冬季における乾燥対策として加湿器を追加設置。また、具体的な機種選定にあたっては、過去の運転実績データに基づいた稼働状況を分析し、ビルごとに最適なスペックの機器を選定。
さらに、空調設備更新にあわせて照明器具のLED更新工事も行い、別々に施工するよりも工事期間を短縮し、入居者の負担が少なくなるよう配慮している。