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フロンティアコンサルティング 都の「多摩島しょ移住フェア」で講演

2023.12.25 10:39

 東京都が11月25・26日に有楽町駅前広場と「東京国際フォーラム」で開催したイベント「第2回東京多摩島しょ移住定住フェア2023」。両日13時から、フロンティアコンサルティング(東京都千代田区)がゲストスピーカーに招かれてセミナーを行った。
 同イベントは、多摩地域と島しょ地域の特産品販売をはじめ、各自治体への個別の移住相談や先輩移住者による移住セミナーなど、知れば住みたくなる企画や情報を発信する参加型イベント。会場には都専属の移住相談員が移住実現に向けたステップ等をアドバイスする「移住定住相談ブース」等を設置。マルシェやワークショップ等も集まり、第1回よりも出展自治体数・ブース数・セミナー登壇者数の全てがパワーアップしての開催となった。
 両日13時からは「東京国際フォーラム」4階の会議室で、移住定住・関係人口セミナー「都内で叶えるワーケーション ~企業にとって、ワーケーションがもたらす新たな価値とは~」が開催。ゲストスピーカーに、改修・移転に伴うワークプレイスの構築、オフィス仲介業等も手掛けるフロンティアコンサルティング執行役員 デザイン部の稲田晋司部長が登壇。同社が今年5月に東京都大島町と連携してサステナブル拠点「Izu―Oshima Co―Working Lab WELAGO(以下WELAGO)」を伊豆大島に開所したこと、また自社社員のみならず島内外のワーカーが共に「都市と地方の共存社会を、多様な働き方から描く。」を目的に展開し成功していること等を語った。
 WELAGOは、同社のサテライトオフィスかつ島内外のワーカーが無料で利用できるコワーキングスペース。大島町が所有する低利用施設を改修・再利用する形で構築した。建物正面から見て右手の部屋は通称「MIGITE」と命名。アートを壁一面にあしらい、リラックスして仕事ができるスペースを造った。一方左手は通称「HIDARITE」と命名。施設を訪れた利用者を迎える受付カウンターを設置。施設やコンテンツの案内、利用者のサポートも行う。また都市部とのコミュニケーションを生み出す「tonari」、可動性の高い什器を設置するなど、フレキシブルな空間利用が可能となっている。
 ちなみに同施設は都の外郭団体である東京しごと財団(東京都千代田区)による「サテライトオフィス設置等補助事業」に採択された。地元大島を拠点にウェブメディアやコミュニティ事業を手掛けるTIAM(東京都大島町)と業務提携も締結。都市と地方が共存する・していく事例として注目されてきた。今回は同セミナーを通してワーケーション事例や地域との繋がり、都市と地方の循環といった側面から聴講者に気づきを提供することができた。今後も同社ではWELAGOでの展開内容を積極的に都市と地方が共存する・していく事例として伝えていく。




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