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「現場のIT人材不足を実感」が64% ZenkenがITエンジニアにアンケート

2023.12.25 10:42

 Zenken(東京都新宿区)が実施した不動産業など日本企業のIT(情報技術)エンジニアを対象としたアンケート調査によると、「IT人材の不足を実感している」との回答が64%に達した。不動産業界でも生産性向上のためにデジタル化が進んでいるが、必要なITスキルを持つ人が少なく、現場の負担が増している状況が浮き彫りになった。
 調査はZenkenが全国の不動産業などのITエンジニアを対象に7月28~30日に実施し、200件の回答を得た。アンケートで「IT人材の不足を実感しているか」と聞いたところ、「はい」との回答が64%、「どちらともいえない」は20%だった。「いいえ」と答えた人はわずか16%にとどまった。
 IT人材の不足を実感していると答えた人に、理由を聞いたところ、最も多かったのは「必要なスキルを持っている人が社内で見当たらないから」(52・3%)との声だった(複数回答)。一般的なITスキルを持っている人が少ないことに加え、IT人材でも会社の業務に必要とされるスキルを持っている人材も不足していることが伺える。  2番目に多かったのは「IT人材が採用できないから」で、35・9%に達した。日本では少子・高齢化に伴う生産年齢人口の減少で、ただでさえ採用が難しくなっている。IT人材を含めた有能な人材の確保の難しさは、現場のIT人材不足を実感させる原因となっているようだ。このほか、「IT人材の離職数が多いから」も32%だった。
 「社員をIT人材に育成することが難しいから」との回答も28・9%に達した。非IT人材のIT能力を高めることができれば需給関係も緩和される。しかし、ITの専門技術はシステム設計やプログラミング、ドキュメント作成など多岐にわたる。さらに、業界によっても必要とされる専門技術がある。今後、生成AI(人工知能)などにより状況が変化する可能性もあるが、現時点では現場でIT人材を育成するのは容易ではないと言えそうだ。「土日出勤や残業が多いなど仕事が忙しいから」との回答も20・3%と多数あった。




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