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安田不動産 オフィスと住宅の複合ビルを開発 顔認証を導入し全てのセキュリティーを「顔パス」に
2024.01.22 12:10
安田不動産(東京都千代田区)は、開発中のスモールオフィスと賃貸住宅の複合ビル「(仮称)港区三田三丁目計画」の概要を発表した。竣工は2025年2月末を予定している。
計画地は、都営三田線・都営浅草線「三田」駅徒歩5分、JR「田町」駅徒歩7分の場所に位置する。建物は、敷地面積534・70㎡、延床面積3120・47㎡鉄筋コンクリート造地上12階建ての複合賃貸物件。
2~3階のスモールオフィスは、賃貸面積約20㎡~約64㎡、7区画を備える。入居者専用のコワーキングスペースや個室会議室も整備する計画。
4~12階の住宅部分は、賃貸面積約29㎡~約64㎡、全44戸。単身からファミリーまで幅広いニーズに対応する設計とする。
セキュリティには、DXYZ(東京都新宿区)の顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」を導入。なお、安田不動産の開発物件で同プラットフォームを導入するのは初。1度の顔登録で、「入退」、「本人確認」等を顔認証で実施でき、DXYZでは「鍵や財布等を持たない『手ぶらで生活できる世界の実現』を進める」としている。今回導入した住宅向けのほか、オフィス向けの「FreeiDオフィス」なども展開している。
同物件の共用部・専有部では、利用者の主導線となる全ての場所に「FreeiD」顔認証を設置する。住宅の入居者及びスモールオフィスのテナントが物理的な鍵から解放され、顔認証だけで全てのセキュリティを通過できる計画。