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ZenkenがITエンジニアにアンケート リスキリングに取り組んだのは2割

2024.01.22 11:30

 Zenken(東京都新宿区)が実施した日本企業のITエンジニアを対象としたアンケート調査によると、「リスキリング(学び直し)に取り組んだことがある」と答えた人は2割だった。取り組んだ内容では「クラウド技術」が52・5%に達し、最も多かった(複数回答)。人手不足に悩む不動産・建設業界では生産性向上のためにデジタル化を進める必要があり、ITエンジニアの間でも能力向上のために取り組む人がさらに増えると見られる。
 調査はZenkenが全国の不動産業者などのITエンジニアを対象に7月28~30日に実施し、200件の回答を得た。アンケートで「リスキリングに取り組んだことがあるか」と聞いたところ、「ない」との回答が80%だった。「ある」との回答は20%にとどまった。
 「リスキリングに取り組んだITエンジニアに「どのような内容に取り組んだか」と質問したところ、「クラウド技術」(52・5%)がトップ(複数回答)。クラウドはコスト削減やBCP(事業継続計画)対策などで注目されており、学び直しの対象になっていると見られる。「プログラミング」(50%)、「情報セキュリティー」(50%)が続き、3つの項目の回答が半数以上に達した。このほか、「データ分析」(37・5%)、「英語(語学)」(32・5%)、「マネジメント」(30%)との回答もそれぞれ3割以上に達した。
 「リスキリングにより年収に影響があったか」と聞いたところ、「変わらない」との回答が75%に達した。「上がった」は17・5%、「下がった」は7・5%だった。「リスキリングに取り組んでいない」と答えた人に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「時間の余裕がないから」(45・6%)だった(複数回答)。「何をしたら良いかわからないから」(26・3%)、「必要だと感じていないから」(20・6%)が続いた。「お金がないから」も13・8%に達した。
 アンケートで「リスキリングによる良い影響はあったか」と質問したところ、最も多かったのは「仕事の幅が広がった」(50%)だった(複数回答)。新しい分野のスキルを向上させたことにより、できる仕事が増えたと見られる。「モチベーションアップ」との回答も30%に達した。このほか、「昇進できた」(10%)、「転職できた」(7・5%)、「副業できた」(7・5%)との回答もあった。一方、「良い影響はまだない」との答えも30%に達した。




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