週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東急建設 渋谷で複合ビル開発 木材利用で環境配慮型賃貸物件の提供を目指す

2024.02.19 11:11

 東急建設(東京都渋谷区)が、東京都渋谷区宇田川町で店舗とオフィスの複合ビルを開発する。同社の賃貸不動産ブランド「TQ(ティーキュー)」の新築第2弾で、省エネ・ウェルネス・木材活用などにより、環境や快適性を意識した建物を提供する。
 計画地は東急田園都市線「渋谷」駅徒歩7分。同社社有地の有効活用と賃貸事業の一環として、オフィス・店舗ビルを開発する。
 建物は延床面積1277・28㎡、鉄筋コンクリート造+木造の地上4階建てで、1階を店舗、2~4階を事務所とする計画。竣工は2025年春を予定している。同社の賃貸不動産ブランド「TQ(ティーキュー)」として運営する。
 「TQ」は「TOP QUALITY すべての空間に、イノベーションを。」をコンセプトに、都内を中心に賃貸物件を提供している。今回の計画は京都での賃貸マンションに続く新築の第2弾で、建設事業で築いた技術やノウハウを取り入れる。
 省エネ面ではZEBに取り組んできた知見を生かし、外皮断熱や高効率空調の採用などで「BELS」ZEB Readyの取得を予定。利用者の光熱費低減に貢献する。
 ウェルネスに関しては、「DBJ Green Building認証」、「CASBEE ウェルネスオフィス評価認証」の認証取得を予定。利用者にとって「心地よい」空間の提供を目指す。
 また、木材も積極的に活用する。一部の構造材等に木材を採用し、脱炭素を図る。さらに、「SGEC/PEFCロジェクト認証取得」を受けた森林から供給される木材を採用し、森林資源活用にも貢献する。
 東急建設では総合建設会社の特性を生かし、環境配慮型不動産への取り組みを推進。戦略事業である不動産事業の拡大を目指していくとしている。 




週刊不動産経営編集部  YouTube