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西日本産業 店舗と住宅の複合ビルを開発 伝統工芸・天然木などの地域資源を活用

2024.02.19 11:00

 西日本産業(福岡県久留米市)は、久留米市内で賃貸住宅と店舗の複合ビルの新築工事を進めている。竣工は、3月上旬を予定している。
 建設地は、西日本鉄道「花畑」駅前の自社所有地。同ビルは、延床面積1551・61㎡、計画建築面積214・60㎡、RC造、地上9階建て。
 外観には、久留米市と隣接する大川市の伝統技法「組子」の技術を取り入れた檜のルーバーを使用。エントランスやエレベーターホール、1~2階店舗の内装、住戸のベッドルームなどには久留米絣を、外壁には筑後地方産の檜を使用する。
 1~3階には、カフェや飲食店、ジムを誘致。入居者は3階のジムを無料で利用できるほか、1~2階の店舗についても優待割引制度を予定している。
 4~9階は賃貸住宅「くるめくらす花畑」。間取りは2LDKで、床面積80・02㎡。三面窓と全面バルコニーを採用した開放的なつくりで、浴室に直結した「湯上りテラス」も各戸に用意する。
 居室内は久留米の「山」と「川」をイメージしたデザインで、檜の柱と梁を採用し、床材にはペットに優しい素材を使用する。天井高2・6mを確保し、窓にはワイドスパンサッシを採用する。
 共用部も充実させる。エントランスは地域の伝統を生かしたデザインで、屋上には居住者が「庭」として使える「ルーフトップガーデン」も備える。また、駐車場にはアプリで管理できるEV充電器を4台配備する。




週刊不動産経営編集部  YouTube