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天神イムズ跡地再開発計画 アジア2店舗目の「エースホテル」入居へ
2024.02.26 11:15
三菱地所(東京都千代田区)は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で開発中の「(仮称)天神1|7計画」に、アジアで2拠点目かつ、九州初進出となる「エースホテル」が出店すると発表した。今年5月に着工、竣工は2026年12月を予定している。
同計画は、商業施設「イムズ」跡地の複合ビル開発計画。建物は、敷地面積約4640㎡、延床面積約7万3960㎡、地上21階地下4階建て。事務所、ホテル、店舗、駐車場機能を備える計画。
「エースホテル」は1~3階と16~20階に入る予定。客室数は192室を予定し、三菱地所では「単なる宿泊機能の提供に留まらず、宿泊者以外も利用できるラウンジ等でアートや音楽などの文化的プログラムを展開する」としている。開業は2027年を予定している。
敷地南側には、渡辺通りとふれあい広場をつなぐ約500㎡の地上広場、天神地下街とつながる敷地西側には約300㎡の地下広場を整備。また、敷地北東側にシンボリックな緑化柱を配した地上広場を整備する。その他、地上広場と地下広場を円滑につなぐ動線、周辺施設との地下接続通路、建物内地下貫通通路を整備する。建物低層部には、植栽と合わせてベンチなどの休憩施設を設ける。
建物外装には、CLTパネルと植栽を有機的に配置。敷地南西側の建物低層部には、V字柱と吹き抜け空間を作る。
エースホテルは、1999年にシアトルのベルタウンで設立され、アメリカ国内を中心に複数都市でホテルを展開。2020年にオープンした「エースホテル京都」がアジア初出店。