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「アーバンネット御堂筋ビル」竣工 ウェルネスとICTを強化した”新しい働き方の発信地”
2024.03.11 10:41
NTT都市開発(東京都千代田区)は、大阪市中央区で開発を進めていた「アーバンネット御堂筋ビル」を竣工させた。
立地は大阪市中央区淡路町の御堂筋沿い。Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩4分、「本町」駅から徒歩3分。
建物は敷地面積約2770㎡、延床面積約4万2425㎡、S造一部SRC・RC造、地上21階地下2階。
賃貸面積約2万3244㎡のオフィスのほか、店舗や多目的ホール、87台分の駐車場などを擁する複合ビルだ。
コンセプトは「Well-being×ICTによる新しい働き方の発信地」。「WELL認証」の取得を予定し、ワーカーのウェルビーイングと企業の健康経営をサポート。充実した共用スペースとICT活用により生産性向上を支援するとしている。
オフィスフロアは低層階(4~10階)約1489㎡、高層階(12~20階)約1346㎡の空間構成とし、それぞれ最小約120㎡から分割が可能。オフィスロビーは2階に位置し、通りのにぎわいから離れた静かな待合空間を創出する。
共用部として、入居者専用のラウンジとミーティングルーム、屋上テラスを用意。ワーカーのABWを支援する。
11階のラウンジには、様々な座席やブースを整備。短時間の睡眠に適したナップルームや気軽に運動できるフィットネスルームも設けた。
2階のオフィスロビーには、来客対応用のミーティングルームを用意した。入居者用のアプリから予約することで、自社会議室のように利用できる。また屋上には、御堂筋の眺望を体感できるテラスを整備。植栽に囲まれた空間で、リフレッシュできる業務環境を提供する。
1階のエントランスホールや屋外空間は御堂筋の歩行者空間化を見据え、御堂筋と繋がる開放的なデザインとした。キッチンカーの設置、演奏会やマルシェ、展示会等のイベントを実施し、エリアの賑わいに貢献する。
3階には、多目的ホール「アーバンネット御堂筋ホール」を整備。約300名を収容可能なホールは、ホワイエやテラスと一体的に利用することで、多人数かつ多様なイベントにも対応できる。
脱炭素化社会の実現に向けた取り組みとしてオフィス部分で「ZEB Ready」認証を取得予定。建物内の全消費電力の再生可能エネルギー化、災害時の帰宅困難者受け入れのための備蓄確保等、安心安全な事業基盤を提供する。
グランドオープンは6月中旬頃を予定。詳細は決定次第発表される。