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「アート×オフィス」で企業カルチャーを活性化 サンフロンティア不動産がオフィス内に国内外のアートを展示
2024.03.11 10:10
東京都心部におけるオフィスビルの再生と活用を中心に事業を展開している、サンフロンティア不動産(東京都千代田区)。同社はアートをオフィスに取り入れ企業カルチャーを活性化させる「アート×オフィス」の取り組みを2020年から推進している。日本初の「アートで部屋を選ぶシェアオフィス」として「A YOTSUYA」をオープンさせたのを皮切りに「アート×オフィス」の取り組みを開始し、これまで国内外20名以上のアーティストと作品を制作してきた。
今回、国内外のアーティストがミューラルアート(壁画)を含む新作アートを制作した。従業員や来客者が魅力を体感できるよう、サンフロンティア不動産本社ビルのエントランスや会議室にも展示している。
ニューヨークを拠点に活躍するMASAYA NAKAYAMA氏は、本社会議室に縦横約1・2m×4・6mのミューラル作品を描いた。人々が幸せになるスマイルマークをモチーフに、デジタル化が進み画一的な仕事が増える中、“丁寧に生きる”ことの大切さをテーマに取り上げ、人が地道に時間をかけて取り組むアナログ的な表現が特徴。
同社は、コロナ禍を経てオフィス利用のスタイルは「仕事をする環境」から「価値を生むための環境」へ変化し、オフィスを創発の場所と捉えてアートを取り入れる「オフィスアート」の需要が高まりつつあると考える。作品の導入により、企業の新たな創造性を引き出すだけでなくアート市場の活性化に貢献することを目指す。