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「りそなコエドテラス」5月15日オープン 埼玉初の登録有形文化財を複合施設に

2024.03.25 11:13

 埼玉りそな銀行(さいたま市浦和区)は、「旧第八十五国立銀行」の建物を複合施設に改装した「りそな コエドテラス」を5月15日に開業する。運営は子会社の地域デザインラボさいたま(さいたま市浦和区)が担う。
 「旧第八十五国立銀行」は、1918年に現在の場所へ移転新築した建物で、築106年となる。1996年には埼玉県で初めて国の登録有形文化財に登録された。合併や経営統合などを経て、2020年まで埼玉りそな銀行川越支店として使用されていた。
 同施設は、土地面積3051・09㎡、延床面積1618・26㎡、地上3階建て。小江戸と呼ばれる川越のなかでも特に歴史的な建物が多く残る「一番街」に立地している。埼玉りそな銀行では「『今を照らす、未来とつながる』イノベーション共創拠点」をテーマに活用に取り組み、複合施設としてオープンさせる。
 1階にはシェアキッチンとチャレンジショップ、ギャラリーがオープン。銀行の旧金庫室を活用したギャラリーからは、川越の歴史や文化なども発信する。
 2階は埼玉の食材を提供するイタリアンレストランと保存された旧頭取室、街並みを眺めることができるテラス。旧頭取室はレストランの客席としても活用する。
 中2階と3階にはコワーキングスペースを開設。シェアスペースや貸会議室なども設けるとともに、りそなグループの社員も常駐。各種相談やビジネスマッチングなどの支援を行う。
 埼玉りそな銀行では、100年以上にわたる銀行店舗から「りそなコエドテラス」として生まれ変わり、引き続き川越、埼玉の産業創出やブランド発信、暮らしを豊かにする拠点として歩んでいくとしている。




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