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「ロボット複合実証実験」見学会開催 複数ロボットのシームレスな走行環境を構築

2024.03.25 11:14

 戸田建設(東京都中央区)は今月20日、国産のロボットを活用した「ロボットの群管理及びヒトのエレベーター同乗連携」に関する複合実証実験の見学会を開催した。
 戸田建設ではこれまで、「ロボットとセキュリティ扉の連携」をはじめとしたロボットの実証実験を通し、ビルディングデザインにおけるロボットフレンドリーの新しい形を提案してきた。今回、具体的な実装を視野に入れ、複数のロボットがELVや廊下を利用する際の優先順位やすれ違いなどを想定したシナリオを検証し、建物に複数のロボットが同時に活躍できる環境の構築を目指す取り組みを発表した。
 見学会で登場したロボットは、ZMPが提供する配送・宅配ロボット「Deliro」、ALSOKの案内ロボット「REBORG-Z」、オカムラの清掃ロボット「STRIVER2.」、ALSOKの警備ドローンの4台。ロボット管理プラットフォームZMPの「ROBO-HIR(ロボハイR)」、従来電波が届かなかったエレベーターカゴ内にWi-Fi電波を供給する戸田建設開発技術の「ウェーブガイドLANシステム」を利用して、複数のロボットが同じ建物内でシームレスに走行できる電波環境を構築した。
 見学会にはメーカーやビル管理事業者をはじめ多くの関係者が出席。ビルにおけるロボット導入の意義を広く伝えるべく、戸田建設では今後もロボットフレンドリーの実証を進めていくという。




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