週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

野村不動産/IHI 自動倉庫のシェアと庫内自動機器のレンタルを開始へ 開発中の物流施設に

2024.04.01 11:20

 IHI(東京都江東区)と野村不動産(東京都新宿区)は、共同で開発している大規模物流施設「Landport横浜杉田」に、立体自動倉庫のシェアリングサービスと、自動化機器のレンタルサービスを導入する。
 同施設は、敷地面積7万1034・94㎡、延床面積16万3483・78㎡、ダブルランプ型地上4階建て。竣工は2025年3月末を予定している。
 立体自動倉庫のシェアリングと自動化機器のレンタルは、物流業界における労働力不足の解消と更なる物流効率化の実現を目指して導入したもの。
 立体自動倉庫シェアリングサービスは、3~4階の一部に設けた高さ約12mの吹き抜け空間に設置された立体自動倉庫を活用する。最大4020パレットの保管が可能で、保管容量の効率化および入出庫から保管までの工程を自動化することが可能になる。シェアリングサービスは、この立体自動倉庫を複数の入居テナントが共同利用できる仕組み。荷量に応じて任意の期間でパレット単位の予約ができ、柔軟な入出庫・保管が可能となる。空き情報の確認や事前予約、実績の照会などは共通のシステム上で行える。
 自動機器のレンタルサービスは、野村不動産が提供する、自動化機器活用型物流プログラム「Techrum(テクラム)」のパートナー企業が保有する自動化機器等を、テナントにレンタルする仕組み。ピッキングや荷物の積み下ろしなどを支援するロボットや倉庫管理システムを必要に応じてレンタル可能とすることで、庫内作業の省人化・効率化を実現し、労働力不足問題の解決を目指す。
 なお、立体自動倉庫専用の非常用発電機の設置を想定し、停電時でも約8時間の電力供給を行う。




週刊不動産経営編集部  YouTube