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「住友銀行大阪中央支店ビル」建替え 本館を残しつつ地上31階の高層ビルに
2024.04.01 11:12
三井住友銀行(東京都千代田区)は、「大阪中央支店ビル」を建替えると発表した。有形文化財に登録されている本館を保存・活用工事と、新館の建替えを一体的に行う。開業は2030年度を予定している。
「大阪中央支店ビル本館」は、1936年に旧三井銀行大阪支店として曾禰中條建築事務所が設計し建設した。鉄骨鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建てで、昭和前期の銀行建築の趨勢にならった新古典様式による建物。
本館の保存・活用については、安全性の向上を図るとともに、竣工当時の外観・内装への一部復原を行う。
新館は、環境に配慮しつつ本館や周辺環境と調和した外観を備える建物に建替える。建替え後の建物は、敷地面積約2700㎡、延床面積約3万3400㎡、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造地上31階地下2階。
開業後は、三井住友フィナンシャルグループ(東京都千代田区)の大阪エリアにおける中核拠点としての活用を計画している。また、本館の歴史的な内部空間を生かした各種イベントの開催や、スタートアップ支援機能の整備など、地域に開かれた交流拠点としての活用も検討している。