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「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」着工 ”横濱ビル”跡地にオフィスビルやプロムナードを整備

2024.05.20 12:06

 日本郵船(東京都千代田区)と三菱地所(東京都千代田区)、鹿島建設(東京都港区)は、共同で設立した特定目的会社を通じて推進する「(仮称)横浜市中区海岸通計画(A-1地区)」の新築工事に着手した。計画の竣工は、2027年1月末を予定している。
 計画地は、横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道」駅徒歩5分の旧「横濱ビル」跡地。ここに、敷地面積約4950㎡、延床面積約7万㎡(予定)地上21階地下1階塔屋1階(予定)のオフィスビルを建設する計画。
 関内エリアとみなとみらい21エリアの結節点という位置を生かし、オフィスや商業施設などを整備することで用地の複合的な高度利用を実現。地域活性化の拠点となることを目指す。  低層部は、隣接する歴史的建築物「横浜郵船ビル」の角面を継承するデザイン。同ビルの外観デザインを踏襲し、調和する立面を形成する。
 外構部には海岸通りから海側への動線となるプロムナードを整備し、水際線のプロムナードと併せて地区全体の回遊を促す。海を感じさせる路面で建物と調和させるとともに、水際線を予感させるランドスケープとする。プロムナードの舗装材は明るい色調の舗装を基調とし、植栽に付属させたベンチは波を表現するとともに、点在する滞留空間が人々を水際線へ誘うよう計画。海側の水際線プロムナードは舗装パターンでグラデーションをつけ、滞留空間と流動性の両立を図る。
 防災機能の強化としては、津波や高潮を伴わない帰宅困難な状況が発生した場合に建物1階に帰宅困難者の受入場所を確保する他、帰宅困難者へ向けた水・食料等を備蓄する防災備蓄倉庫を整備。また、建物の設備は、浸水が想定される場所以外に設置する計画。

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