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三菱地所 「(仮称)天神1-7計画」着工 福岡市中央区の「イムズ」跡地に複合ビル

2024.05.20 11:25

 三菱地所(東京都千代田区)は、福岡県福岡市中央区天神一丁目で計画中の「(仮称)天神1|7計画」に着手した。竣工は、2026年12月末を予定している。
 計画地は、都心型商業施設である「イムズ」跡地。
 同ビルは、敷地面積約4640㎡、建築面積約3960㎡、延床面積約7万3960㎡、鉄骨造(地上)鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)地上21階地下4階建て。
 3~5階、7~15階には、総面積約8000坪、基準階面積約790坪、想定就業者数約3000人のオフィス空間を整備。様々な働き方に対応できる無柱空間となるオフィスは、最小区画30坪台からの利用が可能。渡辺通りから視認できる3階角部には、カフェを併設した一部2層吹き抜けのオフィスエントランスを設ける。
 地下2階~地上2階は、約1100坪の商業ゾーンを展開。地下2階は、様々なタイプのショップ&レストランを展開する予定。また、天神地下街、ONE FUKUOKA BLDG.及び因幡町通り地下通路と繋がる。1階は、渡辺通りをはじめ四方の通りに面する。
 1~3階、16~20階のホテルには、アジア地域で2施設目かつ九州初進出となるアメリカ・シアトル発のホテルブランド「エースホテル」が出店。客室数は192室。
 1~2階のラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、3階のMICE対応が可能なファンクションルーム・ミーティングルーム、19~20階のルーフトップバーは、宿泊者以外にも来街者やワーカー等も利用可能。
 建物外周部では、パブリックアートやベンチ等の休憩施設を設置することに加え、公共空間を美装化する。また、周辺施設と連携することで、来街者が行き交い、天神エリアの回遊性向上や一体感の創出を目指す。
 環境対策としては、建物外装に九州産の木材を使用したCLTパネルを約450㎥使用するほか、建物低層部には600㎡の緑地を設ける。また、使用電力は全て再生可能エネルギー由来とする。
 取得認証は、「ZEB Oriented(オフィスゾーン)」、「CASBEE福岡Aランク」及び「CASBEEウェルネスオフィスAランク」を取得予定。




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